ナショナルジオグラフィックやディズニーネイチャーのドキュメンタリー作品を手掛け、タイムラプス映像のパイオニアと言われる映像作家ルイ・シュワルツバーグが、きのこ・菌類の秘めたる力に迫った驚異と希望のドキュメンタリー。アカデミー賞俳優であり、きのこ好きのブリー・ラーソンがナレーションを務めているほか、菌類学者のポール・スタメッツや『フード・インク』(08)にも出演したジャーナリストのマイケル・ポーラン、人気フードライターのユージニア・ボーンら様々な専門家が登場し、医療や治療、環境問題などに対する菌類を使った知られざる解決策を明かしていく。
きのこ・菌類は、食物としてだけでなく、様々な生命の再生や維持、アルツハイマーやがんなどの治療、環境汚染の浄化にまで役立つことから、地球上の様々な問題へのきのこの応用が今、期待されている。
本作は幻覚作用をもたらす一方で、人間の命を救うほどの力も持っていると言われる、きのこ・菌類の可能性を提示する。偉大で神秘的なきのこの力を知ることで、鑑賞後には誰もが未来への希望を感じるはず。パンデミックを経験し、希望をなくしがちな今だからこそ、心に響く一作だ。
1989年10月1日生まれ。アメリカの俳優、映画監督、シンガーソングライター。6歳からアメリカン・コンサバトリー・シアターで演劇を学び、1998年にTVのトーク番組で子役としてデビュー。その後、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(10)、『21ジャンプストリート』(12)、『ドン・ジョン』(13)などに出演し、『ショート・ターム』(13)で若手実力派として注目を集める。『ルーム』(15)で、アカデミー賞®主演女優賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞、英国アカデミー賞、放送映画批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞など、あらゆる賞を総なめにした。その他の主な出演作は、『フリー・ファイヤー』(16)、『キングコング:髑髏島の巨神』(17)、『キャプテン・マーベル』(19)など。
1955年7月17日生まれ。アメリカの菌類学者でサプリメント商品の製造元であるFungi Perfectiの創設者でありオーナー。若い頃にマジックマッシュルームを用いて意識を高揚させた経験から、菌学の研究を始めた。菌類に関して、生活環境から医薬への用途や生産まで、学問界および産業界における第一人者と言われている。
きのこが人々と地球の健康にどのように役立つかを示す研究を行い、人生の道を歩む中ですべての足跡の地面下に存在する菌類への理解と敬意を深めるため、幅広く講演を行っている。また、マジックマッシュルームの新種を数多く発見し、命名している。米国科学振興協会 (AAAS) の発明大使賞(2014~2015年)、北米菌類学会(NAMA)の全米菌類学者賞(2014年)、米国菌学会 (MSA) からゴードン&ティナ・ワッソン賞 (2015年) など数多くの賞を受賞。
CBS「スタートレック:ディスカバリー」シリーズに登場する宇宙菌類学者ポール・スタメッツ大尉は、彼がモデル。
1955年2月6日生まれ。2010年のタイム誌にて、世界で最も影響力のある100人のうちの1人に選出された、アメリカの作家、教師、活動家。著作「人間は料理をする」、「フード・ルール 人と地球にやさしいシンプルな食習慣64」、「ヘルシーな加工食品はかなりヤバい――本当に安全なのは「自然のままの食品」だ」、「雑食動物のジレンマ──ある4つの食事の自然史」、「欲望の植物誌―人をあやつる4つの植物」は、いずれもニューヨーク・タイムズのベストセラーとなった。書籍「人間は料理をする」を基にした映像シリーズ『Cooked:人間は料理をする』(16)がNetflixにて配信中。
ハーバード大学の英文学科、カリフォルニア大学バークレー校のジャーナリズム大学院でライティングを教えている。
2018年に著書「幻覚剤は役に立つのか」を出版し、2020年にカリフォルニア大学バークレー校にサイケデリックス科学センターを共同設立した。センターでは、サイケデリックスを使用して、人間の脳内の認知、知覚、感情、およびそれらの生物学的基盤を調査する研究を行っている。
ニューヨークで活躍する人気フードライター。ニューヨーク菌学会の元代表。父親は有名シェフのエドワード・ジョビー。「ニューヨーク・タイムズ」、「ウォール・ストリート・ジャーナル」、「サヴール」、「フード&ワイン」、「グルメ」、「サンセット」、「デンバー・ポスト」など、多くの雑誌や新聞に寄稿している。
植物園や図書館などで幅広く講演活動を行い、食べ物やワインのコンテストで審査員を務めるなど、TVやラジオでも活躍中。
これまでに6冊の本を執筆。中でも、「マイコフィリア−きのこ愛好症−知られざるキノコの不思議世界−」はAmazonで科学書の2011年ベストに入り、植物園芸図書評議会賞にノミネートされた。
1950年2月21日生まれ。アメリカの監督、プロデューサー、撮影監督。そのキャリアは40年以上にもおよび、タイムラプスや高速度撮影、マクロ撮影といったテクニックを用いて、息をのむような映像を生み出している。
劇場公開作品には、ナショナルジオグラフィックと共同で制作し、フォレスト・ウィテカーがナレーションを務めたIMAX 3D映画『Mysteries of the Unseen World(原題)』(13)や、メリル・ストリープがナレーションを担当したドキュメンタリー『ディズニーネイチャー 花粉がつなぐ地球のいのち』(11)、ウォルト・ディズニー・スタジオ配給の『America’s Heart & Soul(原題)』(04)などがある。また、東京ディズニーシーにある「ソアリン:ファンタスティック・フライト」ほか、世界中に展開しているディズニー・テーマパークのアトラクション「ソアリン・アラウンド・ザ・ワールド」のシミュレーターライド映像も彼の作品。その他、「Moving Art」シリーズがNetflixで配信中。映画芸術科学アカデミー、全米監督協会、アースデイネットワーク理事会のメンバーである。
「私の映画によって人々が刺激を受け、心を開いてくれることを願っています。一番満足感を得られるのは、地球の未来に良い影響を与える作品を作ることです」。
ドキュメンタリー映画製作者であり、脚本家。アカデミー賞を受賞した『ザ・コーヴ』(09)、『イカロス』(17)ほか、携わった作品は『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』(07)、『モーニング・ライト』(08)、『伝説のレーサーたち-命をかけた戦い-』(13)、『地球が壊れる前に』(16)、『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK -The Touring Years』(16)、『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』(18)、『パヴァロッティ 太陽のテノール』(19)など多数ある。
地域 | 劇場名 | TEL | 前売 | 公開日 |
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改めて自分がこの宇宙の一部、この神秘の一部だと思い出した。
未曾有のパラダイムシフトを迎える今、この映画でパラダイスを思い出そう。皆が思い出せる場所にあるから。
きのこの可能性は無限大だ。奇妙で美しい映像、そして興味深い言葉が続き、ファンタジー映画を観ているようにワクワクした。
森に佇み、静かに耳を澄ませてみたら、私たちにも自然の話し声が聴こえるかもしれない。
スーパースローカメラでの映像や、リアルなCG映像のおかげで、様々なキノコや自然の成長を視覚的に楽しむことが出来ます。 そして学術的な内容や歴史的背景、キノコの持つ研究対象としての無限の可能性や、すでにその活躍が目覚ましい事例まで細かく紹介してくれる上にわかりやすい!隅から隅までキノコづくし!
なんとなく知っているようで全然知らなかったのキノコという存在。しかしこれを観終えたときには、キノコについてのワンランク上の知識と好奇心で満たされ、感想一言目は絶対に『キノコってすげぇ!』に違いありません!
世にも稀なきのこ映画。大迫力の映像で実感するきのこの偉大さと神秘。話題は菌類学、生態学から医学、サブカルまで盛沢山。
きのこ好きもそうでなくても、科学好きも科学嫌いも、みんなで楽しめる、ツッコミどころ満載の映画です。きのこ博士としておススメします。
私はキノコの研究に人生を賭けている化学者です。一瞬だけ映画の中に名前が登場します。
そして、キノコ以外のカビも出てきます。この映画は「キノコやその仲間のことを描いている」とお思いください。
学者としては「?」と思う部分も時々ありますが、映像は美しく、エンターテイメント映画として楽しく見ました。多くの方々に、この映画をきっかけにキノコの世界に関心を持っていただければいいなー、と思っています。
/静岡大学・研究フェロー
きのこは楽しい。きのこはおいしい。きのこは不思議だ。きのこは怖い。きのこはエロい。きのこは笑える。とにかく、きのこはすごい。 きのこにまつわる、記憶と経験と感情のすべてを総動員しても、なおかつお釣りが来る映画だ。
議論を提供する映画です。子供と観るのは危険!冒頭20分程までは生き生きとした、さまざまなキノコやカビの成長を子供と楽しめると思いますが、警告を与えておいた方がよさそうです。これR-18制限相当ではないでしょうか?
この映画ではより重要な菌類の存在意義が示されていて、きのこの研究をしている私にとっては嬉しい限りである。
タイムラプス映像などを使いながら魅力をたっぷりと伝えていて、とても美しく迫力があり素晴らしい。
私はきのこ歴28年、大学では映画研究会にいましたが、こんなに人に薦めたくなる映画は初めてです。(ツッコミどころはありますが)
きのこやきのこに関わる人々の姿に胸が高鳴りました。さあ、菌糸でつながりましょう!
キノコという生物の美しさ、面白さそして怪しさを、美麗なタイムラプス映像と科学的かつ平易な解説で余すところなく語りあげた快作(怪作?)。
キノコ好きや科学ドキュメンタリー好きの皆様にオススメの一本。
2歳できのこの世界にハマり30年近く経ちました。こんなきのこ映画を待っていました!冒頭から最後まで息をするのを忘れるくらい見入ってました。「素晴らしき、きのこの世界」このタイトルが全てです!
絶対に観てほしいタケ!